手のひらに
12月24日(火)
3回目の月命日も終わり、
あっけなく年の瀬をむかえようとしている。
月命日の17日は、決まって満月近辺。
完全なフルムーンかそれに近い月が、夜空に顔を出す。
まるでトッチャがニッコリ笑っているよう。
お墓参りの帰りには、夜空にその存在を確認する。
*
夫のいない日常に、相変わらず惜別の思いは深く、
シクシクと暮らしているのは私だけだろうなぁ
と思いながら、居る。
でも、そんなことは当然だし、それでいい。
そんなとき、
修ちゃんを愛する友人や家族が集まり、“修ちゃん” について語りあったり、
思いがけずに訪ねてきてくれて、“修ちゃん” について語りあったり、
招いてくれて “修ちゃん” について語りあったり、
そんな時間が、最高に楽しくて、
救われる。
そして思う。
夫、修ちゃんは、“修ちゃん” とくくれる人物であったこと。
“修ちゃん” ならこれが好きだろうとか、
“修ちゃん” ならこう言うだろうとか、
これって “修ちゃん” ぽいとか、
“修ちゃん” のお陰で今があるとか、
皆、口を揃えて語っている。
まるで、一個のカテゴリーであるかのように。
偉大だ。
♪♪♪♪♪
少し前のことだけど、
修ちゃんの追悼ライブ打ち合せのため、新旧友人が集まり、
“あなたの中の修ちゃん” と題して持ち寄った音源。
※選曲メンバー:
①マスダユキ ②DJミステイク ③ショージくん
④橋本くん ⑤タロウさん ⑥フッタくん
⑦狩生くん ⑧まり子 ⑨ヤッさん
いつも好奇心旺盛で、
その時代において、柔軟に貪欲に変化する彼の音楽遍歴。
それぞれが “修ちゃん” を自分本位に表現する、
興味深いラインナップ。
* * *
メイは、今日、12月24日で3才を迎えた。
黒目の大きい、奥の深い目の雰囲気が、
ドキッとするほどトッチャにそっくりだ。
眼光鋭いときも、大笑いしているときも、
優しく微笑んでいるときも。
*
メイはいつもトッチャと一緒に居る。
家の中でも、外でも、トッチャに話しかける。
手のひらに乗せている仕草をして
「手乗りトッチャ」を大事そうに持つ。
「ママぁ〜、トッチャ可愛いよね〜!」と。
メイの中のトッチャは、不思議なコビトトッチャ。
メイの中でトッチャは進化している。