病院と医者の質

 
 昨日、TI大学病院の主治医に言われたこと、ひとりで抱えられることは到底無理で、修ちゃんと私の兄弟姉妹達に相談する。

 みんな、腫瘍は良性のものと思い込んでいたので、かなりショックを受けるが、にわかに信じ難いと口を揃えて言っている。私もそう思う。

 兄夫婦が、脳神経外科こそ、設備のいい病院で腕のいい医者に手術をしてもらわなかれば大変なことになると、全国の脳外科医を調べまくっている。

 今の病院ではとにかく実績がなさすぎで、決して信頼がおけない。医者の患者、家族への対応も無神経すぎると。
「まりは大変な時だから、何もしなくてもいいから、俺たちに任せておけ」と、
あちこちに問い合わせたり、メールを送ったりしてくれている。ある程度目星をつけたらセカンドオピニオンを聞きにいくべきなのだ。


 私は病気についても詳しく調べることが恐ろしく、病院、医者についても熱心に調べる気力が全くない。日々の看病と育児と仕事、家事をこなすので精一杯だ。精一杯どころか、まともにできていないだろう。

 知識をつけなくては、判断もつかない、自分の意見も持てないと分かっているのだけど、今はどうしても無理だ。

 そのあたりの事は、親、兄弟姉妹達が私のことを本当に心配し、察してくれ、
「ひとりで抱え込まないで。みんな出来る限り協力するから。何でも相談しなさい」
とタッグを組んで協力してくれる。

 本当にありがたい。家族の協力がなければ、絶対に立ち向かえない。
 幸いにも親、兄弟姉妹がとても頼りになり、元気でパワフルで行動力があって、何より仲がいい。恵まれている。

 私は、兄夫婦に助言されるがままに、セカンドオピニオンを聞きに行こうと決心する。