一喜一憂
昼になって、突然修ちゃんから電話があり、
「ひどい目眩がする。モノも二重に見え始めた。なので外泊は無理かも」と報告。
腫瘍による直接的な症状は初めてのことだから、かなり驚き焦る。腫瘍が急速に巨大化しているのか、、、、やはり目の神経まで癒着しているのか、、、脳幹まで達しているのか、、、、とか、悪いことを考えるスパイラルにまた入っていく。
せっかくマチが美味しい昼食を作ってくれたのに、ほとんど味わいもせずにただただ喉を通るだけ。
病院にいる間は、完全看護、監視されているので、大丈夫だろうと自分に言い聞かせ、とりあえずお母さんにその旨話す。
「病状が病状なのよ。病院にまかせておきなさい」と。
その通りだ。
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今日は、母が一時帰宅するので、芽生をお迎えにいかなくてはならなく、でも修ちゃんの様子が気になってしょうがないので、ヒロミに急遽様子を見に行ってもらう。
ヒロミによると、わりと元気、むしろいつもより元気とのこと。
まぁ、それなら安心。症状はコロコロと変わるようだ。そして、結局状態もいいので、明日は外泊できそうだとのこと。よかった。
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保育園では、芽生が0歳の子をガブッとしてしまったらしい。
小さい子同士の噛み付きはお互いさまでよくある事なのだけど、先生の前で、少し目を潤ませてしまった。ほんの些細なことでも感情が高ぶりやすくなっている。
夜になって、親子で通っていた鍼灸院エコパオさんに電話してみる。あまりの驚きにともこさんも絶句している。詳しくいろいろと話すが、知識も豊富なのでカン良くいろいろと察してくれる。
「とにかく水素水を飲んで!」とのこと。
あとは、気を送ってくれるとのこと。
そして、わたしの壮絶な人生に深く同情してくれ、また芽生の存在の大きさを改めて諭される。
話しているうちに元気になり、
「絶対に勝ちます!! だって修ちゃんだもん」と気合いを入れて電話を切る。
近況を話しておきたい人、サチエと佐代さんだと思い、二人に電話。やっとこんなふうに泣かずに人に話せるようになった。
そして、
「絶対に勝つ!!」とまたもや連呼して電話を終える。
毎日カツ丼でも食べてやりたい気分だ。