外泊1日目

 
 昨夜からゆうちゃん(妹)が泊まりにきてくれる。
 いまだに不安な気持ちがいつでも込み上げてくるので、とてもありがたい。

 朝早くから準備して修ちゃんを迎えに行く。芽生はチャイルドシートにちょこんと座り、いい子にいい子に音楽を聞きながらドライブに付き合ってくれた。本当に成長したものだ。
 こんな時にグズリもせずにいい子にしている。まだ1歳半をすぎたばかりなのに、分別のある素晴らしい娘。

 病院に着き、待合室で芽生は嬉しそうに動きまわり、椅子やテーブルに隠れては、顔をみせたりしてはしゃいでいる。そんなところにトッチャが登場。
「あれっ!」と少し照れたような嬉しいような、なんとも可愛らしい表情をしている。
 トッチャもとても嬉しそうに顔をくしゃくしゃにして近寄る。
ああ、今日迎えにこれて本当によかった。こういう瞬間がとても大事なのだ。


 芽生は帰りの車の中で少し寝たせいか、帰ってから夜まで、嬉しいやら興奮してるやらでまったくお昼寝をせず、三人で遊び続けた。
 同じ絵本を何度も読んだり、ブロックを積み上げたり、スイカのビーチボールを投げあったり。のんびりと。のんびりと。


 そしていつの間にか、私に向かって「ママ」と指差し、修ちゃんに向かって「トウ」とはっきりと言うようになっていた。
 日中遊びに遊び続け、さすがに夕方頃から眠くなり、7時30分を過ぎるころにコロリと寝てしまった。

 9時30分ころ、結婚式帰りのヒロミがフレッシュな空気を運んでやって来た。結婚式の幸せオーラを浴びたせいか、いつもより元気。ヒロミも修ちゃんの病気のことで相当のダメージを受けてたので、いい気分転換ができたようで良かった。

 修ちゃんとヒロミと私、3人で三角を描くように横になり、
「この三角のなかにUFOが降りてきたら恐いね、、、宇宙人ってチビなのかな、、、」
などとくだらない話しをしながら3人ともうたた寝をしてしまった。