意気込み

 
 手術の時間が決まった。朝8時30分からとのこと。一番体力のある日中を丸々使ってくれるようで、安心。
 先生方の意気込みも強く感じられる。

 手術の日時をお知らせするメールを家族一斉に出す。
 修ちゃんは兄弟姉妹が4人、私は兄弟姉妹3人に義姉、それにそれぞれの父、母と、けっこうな大人数に支えられている。こんなとき、何よりも頼りになるのが家族だとしみじみありがたく思う。
 幸い皆とても明るく、仲がいい。治ったら、盛大にお祝し、皆に恩返しをしたい。

 朝から会社のみんなに「絶対に勝つ!」と連呼していたら、お昼にマチちゃんが「ハムカツ」を買ってきてランチを作ってくれた。
 そういうところがマチは粋なのだ。絶妙だ。
 ユーモアのある勇気づけられかたが何よりも嬉しい。

 今日は修ちゃんのところには寄らずに、家に真っすぐ帰ることに。帰って芽生と一緒にマトリョーシカ人形で遊ぶ。芽生はけっこうなハマり性で、一度はまると脇目もふらずに気が済むまでせっせと遊ぶ。
 真剣な眼差しが可愛らしく頼もしくもある。


 夕飯を終えた頃に修ちゃんから電話があり、芽生は電話口で「トォー」と呼びかけ、不思議そうな顔をしている。「ババーイ」と手を振りながら電話を切る。芽生はちゃんとちゃんと分かっているのだ。

 昭治くんと健康食品のフコイダンについて話す。
「やれることは何でもやろう」と力強く昭治くんが言ってくれ、
「絶対に治るよね。負ける気がしないよ!」
と私も活きまいてみせた。

 つい先週までは、よく泣きながら電話してたのに、完全にスイッチがオンになったようだ。