手術の後遺症

 先週で大きな仕事が一段落しているので、少し気持ちに余裕をもって保育園への送り、そして通勤。芽生は朝から相変わらず元気。教室に入るなり、仲良しのリンちゃんと抱き合ったりしている。可愛いコンビ。

 仕事を終え、夕方、いつものように病院へ。

 修ちゃんは大部屋の窓側、わりと眺めのいい部屋で、ぼんやりと横になっている。ベッドサイドに顔を出すと、
「おっ!」と嬉しそう。

 「リハビリはどうだい?」と聞くと、
 「結構きついよ。少し歩くだけで息切れしちゃう」と。
まぁ、時間をかけてゆっくりやればいい。

 穏やかに話をしていると、突然様子がおかしくなり。
「まり子の声が聞こえなくなってきた・・・」
と言ったとおもったら、突然意識を失い、瞼と顔面が痙攣を起こした。
 
 あまりの突然のことに、とても驚き恐ろしくなり、急いで看護婦さんを呼ぶ。看護婦さんが飛んできて、バイタルを測っている。そのうち先生がすっ飛んで来て、痙攣止めの注射をしてくれる。

 その間、約5分くらい。修ちゃんの意識は戻り、何があったのか覚えてない様子。私はとにかく焦り、恐怖に震え、取り乱す。先生の話では、手術後には、痙攣はよくあることなので、心配はいらいとのこと。
でもね、、、。普通じゃないでしょ、、、。
 こういう異常事態に慣れなくてはならないのだけど、柔軟について行けるほど精神がタフじゃない。当たりまえだ。

 その後、S島先生から病状、術後の説明があり、いろいろと話し込む。暫定的な病理の結果が出たらしく、病状についてはかなりヘビーな内容を言われる。でも、先生と話していると決して絶望的な気持ちにはならない。むしろ、私の不安をなるべく緩和してくれるように持っていってくれる。
 本当にこの先生が主治医で良かった。患者だけでなく、家族の主治医でもあるのだ。

 「旦那さん、大らかな性格ですし、精神力あるし、とにかく頑張りましょう。私も精一杯のことをしますから。」

と力強く励ましてくれ、私は心を込め、深々と頭を下げ、
「よろしくお願いします。」
と言ってカンファレンスルームを出た。

とは言え、今日の騒動で精神的にかなり参り、駅までの帰り道、泣きながら歩いた。