ジンクスを気にする

 朝から体力を持て余している芽生を少し疲れさせようと、東急デパートへ母と3人で行く。最近は歩くのが楽しいらしく、エッサエッサと張り切ってデパート内を歩いている。プレイルームで思いっきり遊ばせたあと、ワクワク祭りで着る甚平さんを探すが、いまいちピンとくるものがなく諦める。
 いつものレストランでランチをして、帰宅。程よく疲れたようでぐっすりお昼寝。

 午後、ヒロミと待ち合わせして病院へ。昨日の痙攣発作のことがあり、不安でたまらないことをヒロミに打ち明ける。深く共感してもらいながら、「でも今日はふたりだから」と心を強く持つ。

 コンビニで飲み物を買おうとするが、昨日はカフェオレを飲んだ後に痙攣がおきたから、、、とジンクスみたいなことを私はやたらと気にし、今日は何を買ったらいいか分からなくなる。迷いあぐねた結果、ベリー系のスムージーを買う。理由はない。

 病室へ入ると、修ちゃんはヒロミと私の姿に嬉しそうに体を起こす。3人で、買ってきたスムージを飲むが、発作は起こらない。良かった。。。
 相変わらず、わりとくだらない話をして楽しく過ごす。

 ヒロミが
「修ちゃんって、爪がけっこう四角くて長いんだね。もっと丸くて小さいかと思ってた」と。
「そうか。“つばき”のターちゃんが丸くて小さい爪だったよな」と修ちゃんが答える。
(“つばき”というのは修ちゃんたちが子どものころによく行ってた食堂)
爆笑。変な会話、面白い兄妹だ。

 楽しく談笑しているのだけど、最近の痙攣発作の影響か、時おり記憶が飛ぶのが気になる。会話が成り立たないほどでは決してないのだけど、たまに。
 フジロックに出たエルビス・コステロのライブはどうだったか、と続けざまに聞いてきて、同じやりとりを二回した。ギャグっぽくも思えるが、ギャグじゃない。私もヒロミもそのことを気にしながら帰った。