うらはらに


10月15日(月)

 週末、再び実家の母に来てもらい、芽生と夫を頼み、私は北海道へ出張に。

 母に芽生をあずけるのはいつものことだしお手の物だけど、療養中の夫も一緒に見ててもらうことについては、何かと負担をかけてしまうことだろうと申し分けなく思いながら出発する。
 母自身は、「安心して行ってらっしゃいよ!」と言ってくれてるが。

 しばらく芽生に会えないことがたまらなく寂しく、朝からムギュムギュしたり、じっと顔をのぞき込んだりする。芽生は嬉しそうにふざけたりしている。

 札幌は空気がとても澄んでいて、肌触りが冷たくて気持ちがいい。空港に降りると、以前夫と旅行したことを思い出しなんとなく憂ってしまう。
 あの時は、レンタカー屋で私が免許書を忘れたことに気がつき泡を食ったなぁとか、旭山動物園レッサーパンダに逢いたいなぁとか、小樽の天狗山のリスが可愛かったなぁとか、まぁ、こまごまと。

 出張中は、イソネエがピアノレッスンに来てくれたり、ジョーさんが逢いに来てくれたりと、賑やかに過ごしていたようだ。
 ピアノレッスンを張り切りすぎて少し疲れがでたとのこと、母が心配していた。夫はなんとなく調子がいいと思い、つい熱中し無理をしてしまうが、思いもよらずそのつけがあとになって回ってくる。まだ自分の体力と加減の調整が上手くとれてないようだ。
 私も普段、夫の体調の変化に一喜一憂するのだけど、その感覚はストレスフルでもあって、母にもその思いを味あわせてしまったかもしれない。

 ジョーさんとも久々に交友を深めたよう。遠慮無く話を聞いてもらったり、話をしてもらったり、とにかく刺激をもらい気持ちが晴れたようだ。
 芽生は女の子らしく、ジョーさんの前ではにかんでいたようだけど、次の日、ジョーさんからもらった絵本を開いては、
「ジョーさん、ありがとう」と言っている。なんだこの時差は。。。
 今度は目の前で言えるといいね。

 出張から帰ると、深夜。母が起きてきていろいろと報告してくれる。母はイソネエもジョーさんもすっかりお気に入りで、いい友だちに恵まれているわね!と嬉しそうにエピソードを話してくれる。
 ヒロミちゃんもきてくれ、総じて楽しく過ごしていたようだ。良かった。
 
 しばらく家をあけていても余裕を持って過ごしたいところだが、いかんせん心配性の私は、何かと何かと気になってしまい、落ち着かなく過ごす3日間だった。
 それぞれに楽しく過ごせるよう、気持ちを大らかに持つことが課題。

 芽生はこの3日間で、顔が少しふっくらと丸くなり、お話もとっても上手になっている。
 「ママ、疲れちゃったの〜」とか「ママー、何してるの〜」とか可愛いことをたくさん言ってくれる。
一日も見逃せない成長ぶりだ。