一期一会
3月27日(水)
S島先生ショックをひきずりつつ、最後の外来診察。
採血とMRI検査を済ませ、少し休憩とお茶をしていたところ、ラインでS島先生から「外来です」とのメッセージが入り慌てて診察室へ。
先生は気さくに、よくラインでメッセージをくれる。スタンプのセンスも抜群だ。
診察室に入ると、まず、「結果、いいよ〜」と明るく言ってくれる。夫も私もひとまず安心するが、それより(それよりってことはないのだけど)、
「先生、なんでですか...」と、悲しみと不満をあらわに、なかばフクレっ面でせめる。せめてもしょうがないけど。
カクカクシカジか、まぁ、お医者さんもいろいろあるようだ。最後の外来ということで、他の患者さんの待ち時間もかえりみず、長々と談笑する。熱狂的なファンは往生際が悪い。
最後に、記念撮影をしてお別れする。何度も何度も御礼を言って。深謝だ。
私達も先生について転院したいところだけど、距離的にも難しいし、総合的に診てもらっている今の病院を離れることも難しい。
でも、これからは週1回、土曜日に外来診察にのみ来ている横浜のほうの脳外科病院へ、たまに顔を出すことにした。
家族3人で、ドライブがてらってことになるかな。
*
大病を煩った病人は気が弱く、それを支える家族も心労が多い。
ひとりでも多くの信頼できる医者や友人を求めてしまうし、頼せてもらいながら、やっとやっと前に進んでいる。
ちょっとした励ましでも何でも、声をかけてもらえるととても嬉しく救われる。
今年の春は、別れも多いけど、またきっと素敵な一期一会がめぐってくること、期待する。