カラオケと肉料理
6月2日(日)
久々に夫の実家に家族が集合する。
義父、義母、兄弟姉妹4人と私とたかおが揃ったところで、夫が現病状説明と、今後の治療、予想される展開など、希望に満ちた明るい話題ではないけれど、夫なりに決意と意気込みを、とうとうと話す。雄弁に。
今後重要なのは、家族間のコンセンサス。
どんな過酷な状況になっても皆が同じ気持ちでいれば、明るく乗り越えて行けるはず。ユーモアを持って。
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話合いもひととり済んだところで、カラオケ名手の義父の号令で、義父行きつけのカラオケスナックへ。
そこは、場末のカラオケスナック風で、店内はすでに老婦・老紳士が集い、奇妙なルンバ調のデュエット曲に合わせて、くるくる回って踊っている。
ある意味、デビッド・リンチの世界観。
義父は、相変わらず、飛ぶ鳥を落とす勢いの超音波のような歌声と巧みな抑揚で、狭い店内を震撼させる。いつ聴いても震える上手さ。
乗せられて、たかおも熱唱。
そして、夫もオンステージ。脳腫瘍でも熱唱できるのだ。
『海(サザンオールスターズ)』を朗々と
この人はまだまだ死なないような気がする。
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家に戻ると、たかおと千恵ちゃんが肉料理ディナーでもてなしてくれる。
豚肉の紅茶煮、鶏肉のカチャトーラ、ローストビーフと、牛、豚、鶏のオール肉料理はどれも絶品。
そして、たかおの ‘アニキお姫様抱っこパフォーマンス’ で夜が更ける。
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翌日、いとこの家にお泊まりに行っていた芽生とバアバを迎えに、東武動物公園へ。
一日ぶりのママとトッチャの再会に、芽生は飛んで抱きついてくると思いきや、
「ヒロミちゃーん!!」と、私のうしろにいたヒロミに向かってまっしぐら。
私も夫もズッコける、、、。
芽生の気まぐれ、イヤイヤ期は容赦ない。