モグラめ

 
7月10日(水)

今年も恒例の七夕飾り。保育園の入り口に大きな大きな笹が絢爛。
家族を代表してトッチャ入魂の一筆。

「メイとママとトッチャで 来年も健康で仲良く七夕が迎えられますように」と。
来年の七夕が迎えられるようにとの願いは、謙虚というか現実的というか。

最近の我々にとっては、1ヵ月無事に過ごせれば、バンバンザイ。そしてまた次の1ヵ月がんばる。
月一回の検査を節目に1ヵ月単位で暮らしていると言える。結果次第で、その後の生活が大きく変わるので、あまり先の予定は立てられない。

来年の七夕までというと、けっこうロングスパンだ。
もちろんそうあって欲しいし、そうあらねばならない。



先月の検査からあっという間にその1ヵ月が過ぎ、今日は外来検診。

早朝からじっとりと湿気が多く爽やかでもないが、快晴の空の下、メイにバイバイタッチを何度も何度もして、気合いを入れて出かける。

メイは一時のイヤイヤ期を脱し、最近は素直で優しい子になっている。聞き分けもいい。ダダもこねず、ご機嫌にトッチャとママを送り出してくれた。頼もしくエライ子だ。


病院に着き、しばらくすると千恵ちゃんも到着。
一通り検査を終え、診察と検査結果を待つ。ひたすら待つ。3時間近く待ったような。待ち時間が長いほど、妄想はふくらみ、イライラも増す。

ようやく呼ばれたところで診察室に入ると、主治医が出張とのことで、代理の若い先生。説明も扱いも雑。待ち時間が長く憔悴していたところに、相当萎える。

この日を節目に生活している私たちにとって、外来診察への特別な思いは、この若い先生には到底理解できないし、できるはずもないのだろう。
ひとつの症例を診るのではなく、ひとりの人間の診察をしてくれればいい。ただそれだけの話だ。


結果は、原発と再発箇所はとりあえず現状維持されていて、著しい変化は無いが、ひとつ新たに気になる小さな病巣もあった。
でも、まだはっきりしない。故に、もう少し様子を見ましょうと。

爆弾を抱えて暮らすこと、身につまされるが、、、
これが現実。

医者をしている友人に言われたことがある。
「この病気は、モグラたたきみたいなところが、あるんだよ」と。
その言葉が、頭のなかでぐるぐる回る。

 


少し落ち込み気味に帰宅しても、元気いっぱいのメイメイに迎えられると、また笑顔を取り戻す。

千恵ちゃんにたくさん遊んでもらい上機嫌。たかおには、恒例のたかいたかいをしてもらい大興奮。
メイは、高く上げられるたびに手足をピーンと伸ばし、ポーズをとる。
こんな感じに。


Sly & The Family Stone 『Fresh』