かけ声


8月4日(日)

先日、メイは何の前触れもなく高熱を出す。
おそらく、保育園で大流行している手足口病だろうと言われる。そういえば、メイのお友達が片っぱしに、急な高熱で休んでいる。この季節、保育園児には避けられない道のようだ。

毎度のことだけど、子どもは、よほど熱が上がらない限りは、普段と変わらず元気に遊ぶ。

38度くらいじゃ、ホットケーキミックスくらい、ぐるぐる回せる。


誰にも触らせません!真剣なメイ

結局、手足口には発疹も出ず、熱もすぐに治まり無事に快復した。

そして、その感染にじゅうぶん気をつけなくてはならないのは、トッチャだ。
手足口病は感染力が強いと警戒したが、メイの作ったホットケーキも食べたものの、実害は無さそうで安心。今のところ。


そのことよりも、むしろ私は、最近の夫の様子が、また気になり始める。何となく思わしくない。

目眩、ふらつきは日に日に激しくなり、あやまって転倒する姿も目に余る。
日中も眠りがち、そして、何となくいつも表情が冴えないというか表情が豊でなく、全般的にぼんやりしている。

パンと手を叩き「おいっ!」と声かけ、景気付けたりすると、ニッコリと笑顔になるけど。

以前のドラ猫のようなギロッとした鋭いまなざしと、綺麗な横並びの歯を豪快に見せて笑う姿が、懐かしくなる。。。

様子にいちいち敏感にならぬように、とよく言われるし、私自身もそう思いつつも、脳の病気の場合、家族の冷静な観察はとても重要で、その役目は私にしかできないわけで。

まぁ、つまり、あまり感情的にならずに、冷静に観察することが重要なのだろう。
けっこう難しいけど。


***


そんななか、ムーさんが、東急屋上の沖縄ライブに誘ってくれた。

もともと夏フェス好きな私たちは、以前のようにフジロックにも行けるわけもなく、野外ライブの重低音の響きや、開放的な雰囲気や興奮、水のようにぐいぐい飲んだビールの味も忘れかけている。

夕暮れ時のデパート屋上で、心地よい風に吹かれながら、三線と太鼓と唄、ビールと沖縄料理を味わう。


石垣島の家族バンド「鳩間ファミリー」

ライブ終演時に夫が投げかけた

「イェーーーーーイ!!」

という威勢の良いかけ声は、
昔からいつも聞いていた、変わらない修ちゃんのかけ声で、
私はその力強い声に嬉しくなり、
ふたりでよく行った夏フェスの興奮を思い出した。