トム・ウェイツ

8月20日(火)


今日からアバスチン治療が始まった。
と言っても、2週間に1回の約90分間の点滴のみ。


午前中、何かあれば病院から連絡があるだろうと、そわそわ過ごし、仕事がはかどらない。
連絡がないことで安否を探るのは、何ともジリジリする。



夕方病室へ。
夫はいつものようにグーグー寝ている。声をかけても起きないので、少し不安になり、お尻をパンパンと叩くと、ぼんやり目を開けた。
「どう?」と聞くと、
「大丈夫。だるいけど、頭痛が治まったよ。」と。やったぁ!


第1回目のアバスチン投与は、順調に事なきを得たようだ。
しかも頭痛が軽減しているというのだから、速効に何らかの効果があったのかもしれない。
状態が良くなったことで、私も安心し、肩の力が抜け、ふんにゃりと椅子にもたれかかる。


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夕飯頃、パンが食べたいとのことで、ミニあんパンを買ってくると、2個も食べ、だんだん調子が出てくる。
私はあんパンが嫌いだけど、嬉しくて、1個付き合う。


ムーさんがやって来ると、さらに元気を増し、ベッドを少し起こして談笑。
相変わらず音楽話しをしていたところ、トム・ウェイツの物真似まで披露する。めちゃくちゃ英語で。

やっぱり変な病人。修ちゃん、健在だ!



久しぶりに頭痛から解放され、
昨日までの眉間に入った一本の “太いシワ” も滑らかになり、顔つきも穏やかになり、
おハコの物真似まで披露するほどの快復。


恐るべし、アバスチン。
恐るべし、修ちゃん。